便秘も下痢も、腸のトラブルによることが多いもの。
不規則な食習慣が要因となっている場合、日頃から腸の働きや
腸内バランスを整える食べ方を心掛けることも大切です。
=便秘の種類=
●弛緩性便秘とは? 筋力の低下などにより、腸の働き(ぜん動運動)が鈍く
なったことで起こる便秘です。腸内に便が長時間留まるため、水分が吸収されて
どんどん固くなり、ますます出にくくなるという悪循環を生みます。
●痙攣性便秘とは? 腸のぜん動運動がストレスなどの理由で過剰になり、痙攣状態になって便の流れがスムーズに行われずに起こる便秘です。
痙攣が治まって腸の働きが活発になると下痢を起こすので、便秘と下痢を交互に
繰り返す傾向にあります。
☆ 弛緩性便秘を解消するためのひと工夫
1、水分はたっぷりと
水分をとることで便はやわらかく、出やすくなるため、こまめにとりましょう。
また冷たい水、牛乳は胃腸を刺激して排便を促す効果があります。
起床後に飲む習慣をつけるとよいでしょう。
2、香辛料・酸味・脂質を適度に
香辛料や酸味は大腸を刺激して排便を促します。また、適度な脂質は便のすべりを
よくしたり、含まれる脂肪酸が腸を刺激してくれます。
3、野菜や海藻類は積極的にとり入れる。
野菜や海藻類に多く含まれる食物繊維は、消化されずに腸に送られて便のかさを
増やし、腸の動きを促して便通をスムーズにする効果があります。
日々の食卓に、食物繊維が多い食品を積極的にとり入れましょう。
食物繊維は、ごぼう・たけのこ・かぼちゃ・いも類・豆類・海藻類・切り干し大根
などに多く含まれています。
4、3食きちんと食べる
ダイエットなどで過度に食事量を減らしてしまうと、便の量も減るため便秘に
なりやすくなります。腸内環境を整えてくれる食品を意識し、3食きちんと
とることも大切です。
☆ 痙攣性便秘の時の注意点
刺激物、脂質、アルコールは控える
痙攣性便秘では、気をつけたい食事のポイントが弛緩性便秘とは異なります。
腸の緊張を抑えるため、刺激の少ない食べ物をとるのが基本です。
香辛料や酸味の強いもの、揚げ物など脂肪の多いもの、アルコール、カフェイン飲料
などは控えましょう。
☆ 下痢の時の食事の注意点
1、脂肪の多い食品は避ける
消化に時間がかかる脂質は、腸に負担をかけます。脂肪の多い肉や魚、揚げ物
などは避け、豆腐や雑炊などの消化のよいものを食べるようにしましょう。
2、水分はしっかりと
下痢が続くと体内の水分が失われ、脱水を起こすこともあるので、水分を十分に
補給しましょう。冷た過ぎるもの、熱過ぎるものは避け、こまめにとるようにします。
3、食物繊維の多いものは控える
食物繊維の多い食品は腸に負担をかけます。ごぼうなどの野菜やキノコ・海藻類、
いも類などは下痢の間は控えた方がよいでしょう。
4、刺激物は控える
下痢で腸内が過敏な状態になってます。腸に刺激を与えるような香辛料・アルコール
冷たいものなどは控えるようにしましょう。
5、やわらかいものを少しずつ
下痢の症状が酷い時は、絶食で腸を休ませて下さい。水分は十分にとって
症状が軽くなってきたら、雑炊や煮た野菜などの温かく消化のよいものを
少しずつ食べるようにしましょう。
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