フレイルとは一般に加齢に伴う老年症候群として、多臓器にわたる生理的機能低下や
恒常性低下、身体活動性、健康状態を維持するためのエネルギー予備能の欠乏を基盤として
種々のストレスに対して身体機能障害や健康障害を起こしやすい状態ととらえます。
★フレイルの概念★
加齢に伴い、様々な臓器機能が徐々に低下し、生理的予備能が低下する。
生理的予備能の低下は、外的なストレスに対する脆弱性をもたらし、感染症
手術、事故のような急性のストレスを契機として、生活機能が低下
しやすくなる状態がフレイルです。
現在わが国は世界長寿国であり、高齢者人口が26%を超えています。
現在、約3000万人といわれる65歳以上の高齢者の中で、約18%が要支援・要介護認定
を受けています。2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、その人口は
2000万人を超えることが予想されています。現在は前期高齢者、後期高齢者がほぼ同数で
ありますが、これからは後期高齢者人口のみが増加する。
要介護高齢者をいかに減らすかが今後の日本にとって極めて重要な課題であることは間違いない
そのためには要介護の原因となっている脳卒中、認知症、転倒、骨折とともにフレイルの予防が
極めて重要となっています。
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