嘔吐や下痢の原因は、様々なものがありますが主な原因はウイルスや細菌といった
病原体によるものです。
1、ウイルスによる感染
ウイルスには抗菌薬が効きません。
病院で抗菌薬が処方されないのはそのためです。
2、細菌による感染
食中毒など、細菌感染が原因の場合は抗菌薬による治療が必要な場合があります。
嘔吐や下痢は、悪さをする病原体を早く身体の外に出そうとする、大切な防御反応のひとつです。
重症の場合は別ですが、下痢止めや吐き気止めはお勧めしません
家庭でのお子様の観察方法
次のような症状がある場合は、既に重症化している可能性があります。
出来るだけ早く小児科で受診しましょう。
● 泣いても涙が出ない
● 目が落ちくぼんでいる
● 嘔吐が続いている
● 3か月未満の乳幼児で38℃以上の熱がある
● 3か月~36か月の乳幼児で39℃以上の熱がある
● 緑色の嘔吐がある
● 1日6回以上大量の水様便がある
● 皮膚・口、舌が乾燥している
● 血便がある
● 呼吸が速く眠りがち、あるいは機嫌が悪い
● 皮膚が冷たく白っぽく、色が悪い
● おしっこの回数が減っている(12時間以上おむつが濡れない)
注意してほしい水分補給
汗、尿、便で排出した成分は、食事、飲料から新たに吸収することで
身体のバランスを保っているのです。
身体の水分が不足することで起こる脱水状態
1、栄養素や酸素が運べない
栄養素や酸素を必要な場所にスムーズに運べないため、体力低下の原因になってしまいます。
2、体温調整ができなくなる
血液はカラダを巡ることで、内部で作られる熱を体表へ運び発散させているのです。
脱水が進むと、この役割も奪われてしまいます。
3、老廃物が排出できなくなる
カラダの潤滑油である血液は、老廃物も運んでいます。しかし、その循環がうまくいかないと
老廃物の排泄もストップ。さらに危険な状態に近づいてしまうのです。
脱水症状を改善するためには
脱水時の弱ったカラダには、失った水分とともに電解質(塩分)をバランスよく補給
することが大切です。
電解質とは=塩素・ナトリウム・カリウムなど、身体の働きに欠かせない成分のことです。
適切なレベルで摂取されていないと、極端な筋肉の収縮(こむらがえり・足がつるなど)
といった症状が表れます。
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