風が吹いても痛いと言われる痛風
痛風は体内の尿酸が過剰になって結晶化し、関節などに溜まって炎症を引き起こす病気です。
原因となる尿酸はプリン体という物質が肝臓で分解される時に作られます。
痛風は圧倒的に男性に多い病気です。
その理由は痛風の原因である血液中の尿酸濃度にあります。
男性と比較して女性の尿酸濃度はかなり低くなっているのです。
女性ホルモンには腎臓から尿酸の排泄を促す働きがあり女性の尿酸値は男性ほど高くありません。
しかし閉経後、女性ホルモンの分泌が減少すると尿酸値は高くなる傾向があります。
治療法とセルフケアとして生活習慣の改善が第一です。
痛風や高尿酸血症は遺伝的な素因のほか、日々の生活習慣と深い関係にあります。
尿酸値が高い人は生活習慣を見直し、自分でコントロールするようにしましょう。
★尿酸値を上昇させないためのひと工夫
1,水分を十分にとる
尿酸のほとんどは尿から排泄されるので、尿量を増やすことが大切です。
1日2000ml以上の尿量の確保を目標に十分な水分を。
お勧めは水やお茶などの無糖飲料です。
2,アルカリ性食品の野菜や海藻類は積極的に
尿酸を多く排出する上で酸性に傾いている尿を中性化するのにアルカリ性食品が効果的です。
アルカリ性食品は人参などの野菜、わかめ、ひじき、などの海藻類、イモ類、果物、大豆などです。
毎食とるように心がけましょう。
3,アルコールは適量を守って
プリン体の含有量にかかわらず、アルコール自体に尿酸値を上昇させる働きがあります。
高エネルギーで食欲を増すため、食べ過ぎに繋がりやすいことも心配です。
普段から適量を守ることが大切です。
4,高プリン体食品は少量を楽しむ
尿酸のもととなるプリン体は、ほとんどの食品に含まれているうえ、尿酸値を上げる要因は
プリン体の多い食べ物の摂取のみに限りません。とはいえ、高プリン体食品の過剰摂取は控え
たまに少量を楽しむ程度に食べ過ぎなければ良いでしょう。
5,牛乳・乳製品はしっかりと
牛乳や乳製品は尿酸値を下げ、痛風のリスクも増加させない効果があることがわかっています。
1日200gを目安にとるようにしましょう。
コメントを残す