小児の喘息、8歳の男児で夏には咳が出て今年になって喘息が起きるようになった。
身体が冷え疲れると鼻水、咳が出て、夜には喘息がでやすいとの事
漢方薬で治していきたいと希望され、真武湯を処方するとともに
日常生活での注意として、アイスクリームやジュース、牛乳など体が冷えるものや
甘い物を控え、温かいご飯と味噌汁を主体とした伝統食を摂取するように指示した。
1カ月後、唇の色が明るくなり、顔色もよくなってきて、喘息の薬(西洋薬)を飲まなくても
咳き込むことが少なくなってきた。
4カ月後、再び夜にゼイゼイするようになり、鼻水もでやすく小青竜湯を一緒に服用
その後ゼイゼイした様子が消失し、疲れた時の咳も少なくなった。
6カ月後、風邪を引いても喘息が出なくなり、咳も少なくなった。
喘息に対する漢方薬としては、小青竜湯が一般的ですが、虚弱となった今日の日本人には
小青竜湯は喘息発作を止めるには有効であっても、体質改善をして喘息が起きない身体にするためには
真武湯や小建中湯などの生体の防御機能を高める処方の適切な併用が必要な事が多いようです。
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