痒みは重篤な症候ではなくともQOLは確実に低下させます。
掻くことで更なる痒みの原因となります。
そのため痒みや掻きたい衝動を制御することが重要です。
痒みとは、今すぐ掻きたいという欲求を伴った不快な皮膚感覚と定義されます。
一般的な痒みのメカニズムは大きく末梢性機序と中枢性機序に分けられますが
まだ不明点も多く十分に解明されていません。
近年では高齢化社会を反映して加齢に伴う乾燥肌(ドライスキン)が増え
住環境や生活環境による精神的(心因的)ストレスなどの要因によって
起きる皮膚掻痒症も増えていると言われています。
痒いからと掻くことで皮膚症状を悪化させます。更にその刺激が痒みを
引き起こすヒスタミンの分泌を促してしまい痒みを悪化させます。
このように掻くことで「痒みの負の連鎖」に陥ってしまいます。
治療方針
1,原因疾患の治療、原因薬剤、食品の中止
2,掻破による増悪を回避するための対症療法
(抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬・副腎皮質ステロイド)
3,ドライスキンに対するスキンケア
4,誤った入浴・生活習慣や乾燥した住環境の是正
日常の生活で気をつけること
1,入浴時は湯の温度を高くしない
2,タオルなどで皮膚をこすりすぎない
3,刺激物の摂取を控える
4,乾燥しやすい環境では加湿器を用いる
5.刺激性の少ない素材の下着を着用する
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