日本人は世界的にみても過剰に食塩を摂取しています。
日本の食塩摂取量は、成人(18歳以上)で1日当たり平均10.1gと欧米の国々と
比べても多いことがわかります。
食塩摂取の観点から日本人の食事の特徴を考えてみると、食塩過剰になりやすい和食が
挙げられます。日本人の伝統的な食文化である和食は、理想的な栄養バランスといわれ
ユネスコ無形文化遺産にも登録されました。ところが和食は食塩過剰になりやすい点が
問題です。日本人の食料消費のほとんどが加工品と外食といわれています。
過去の調査では、肉食(魚や野菜などの生食材の購入)が減少、外食は横ばい、弁当・惣菜などの
調理食品の購入が増加していました。加工食品は一般的に食塩量が多いうえ、含まれる食塩量が
わかりづらく、自分で減らすことが難しい食品です。
日本人はどのような食品から食塩を摂っているのか?
1日当たりの食塩摂取量が最も多い食品はカップ麺、次いでインスタントラーメンでした。
これらは、1食の塩分量が5g以上と多いので1回食べただけでも摂取量は増加します。
注目すべき点は1日のうち食べた人の数が最も多い食品はパンで、食塩摂取量は1日あたり0.9gです。
最近はお米よりパンを食べる人が多くなり、毎日食べるものだけに意外な食塩摂取源といえます。
食塩の量を減らす工夫としては、むやみに調味料を使わずに、香辛料、香味野菜や果物の酸味などを
用いて、塩味が少なくても風味などで食べられるようにします。
また最近は減塩された調味料も多く上手に利用するとよいでしょう。味が濃くなりやすい外食や
加工品は控え、麺類の汁などは残すように努めます。食事の量が多いと食塩の量も多くなるので
食べ過ぎには注意が必要です。
続いて日本人の生活習慣の中で運動不足などの日常生活の変化が懸念されています。
新型コロナウイルス感染症の拡大による行動制限等の対策は、人々の日常生活に様々な変化を
もたらしました。特に多くの人がテレワークやオンライン学習等で行動範囲が極端に狭くなりました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と比べて
運動量が減少した人が39.1%
ゲームをする時間が増加した人が18.6%
新しい生活様式における生活習慣として、運動不足とともに座り過ぎが懸念されます。
座り過ぎは血流や筋肉の代謝を低下させ、脂質異常や高血圧・高血糖などの健康リスクを
高めることが指摘されていることから、座り過ぎを避け、日常生活で動くことを意識しましょう。
現代社会はストレス社会といわれています。
ストレス発散方法として、喫煙、飲酒、睡眠がみられます。
酒類は適量を守り、運動などで上手にストレスを発散しましょう
禁煙をおすすめします。
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