ロコモティブシンドロームとは?
骨、関節、筋肉などの運動器の働きが衰えると、歩いたり、からだのバランスを保つ能力が低下し
日常生活の自立度が低下します。放っておくと運動器の働きがますます低下し、閉じこもりや転倒する
危険性が高まり、将来要介護や寝たきりになることもあります。こうした危険性の高い状態を
ロコモティブシンドロームといいます。変形性膝関節症もロコモティブシンドロームの原因の1つです。
中高年の膝の痛みの多くがこの病気によるものです。
変形性膝関節症とは?
膝関節の中は、潤滑油の役割をもつ関節液で満たせており、膝の動きをスムーズにしています。
ところが、加齢などにより、関節成分であるヒアルロン酸などが減少してくると
関節軟骨がすり減ってきたり、炎症が起こります。初期症状として、歩き始めや階段の上り下り
立ち上がる時など、動き始める時に膝に痛みが生じます。
病気が進行すると痛みはさらに強くなり、膝がO脚に変形したり、膝に水が溜まったりします。
これが変形性膝関節症です。早めに適切な対処を行うことで痛みをとるだけでなく病気の進行を
遅らせることが可能です。
早めに整形外科で正しい診断・治療を受けましょう
● 膝の痛みを悪化させないためには「年齢のせいだからしょうがない」などと
諦めてはいけません
● 治療は運動療法の継続を基本に、痛み止めやヒアルロン酸関節内注射などの薬物療法や
他の治療法を組み合わせて行います。
変形性膝関節症の治療法(早期に受診することで膝の痛みを改善し、病気の進行を防ぐことが出来ます)
● 生活改善 = 膝に負担をかけない・日常動作や減量など
● 理学療法 = 膝を温める
● 薬物療法 = 痛み止め(内服・湿布など)・ヒアルロン酸の関節内注射など
● 運動療法 = 太ももの筋肉を鍛える・膝振り子運動
● 装具療法 = 足底板・膝装具
● 手術療法 = 骨切り術・人口膝関節手術
日常生活の注意点
*自分が痛いと思うことは避け、無理はしないようにしましょう! *
① 太らないように心がけましょう
② 重い物は持たないようにしましょう
③ 正座は避け、イスやベッド、洋式トイレを使うようにしましょう
④ 階段では手すりを使い、歩く時は杖などを使うことで関節の負担が軽くなります。
⑤ 歩くことや運動を心がけましょう
⑥ 太ももの筋肉を鍛え、膝に過度の負担をかけないことが大切です。
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