肝炎、肝硬変などの肝臓病患者さんでは、皮膚の見た目に異常がなくても
強い痒みがあらわれることがあります。次のような痒みの場合、その原因は
肝臓病かもしれません。
① 見た目に異常がなくても痒い
② 掻いても痒みが治まらない
③ 痒くて眠れない
④ 薬が効きにくい
肝臓病患者さんを対象としたアンケートでは、4~5人に1人の方が痒みを訴えており
決して珍しいことではありません。
☆ 痒みの原因
肝臓病による痒みは、痒みを制御する体内脂質のバランス異常が原因のひとつと考えられて
います。また、痒いからといって皮膚を掻き続けると炎症や湿疹を引き起こし
痒みを悪化させる原因となります。そのため日頃から皮膚を掻かないように
痒み対策を行うことが重要です。
☆ 痒みの対策の第一歩はスキンケアから
乾燥しやすい場所に保湿剤を塗ることで、皮膚の保護機能が回復し
外界からの刺激を和らげ、痒みが抑えられると期待できます。
☆ 保湿剤の選び方(目安)
乾燥肌の対策にはまずは保湿剤を使います。保湿剤は、軟膏とローションがあり
それぞれ特徴があります。
軟膏はひどい乾燥肌に、ローションは軽い乾燥肌に適しています。
どれを使うか迷ったら医師、薬剤師さんに相談しましょう。
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