過活動膀胱は、加齢による膀胱機能の変化、膀胱や尿道などを支えている骨盤底筋が
弱くなる、前立腺肥大症、脳出血や脳梗塞の後遺症など様々な原因で起こります。
また原因が特定できない場合も多くあります。過活動膀胱では、排尿のシステムのどこかに
トラブルが生じ、自分の意思と関係なく膀胱が勝手に縮んだり、過敏な動きをするため
下記のような症状が起こります。
● 尿意切迫感
急にトイレに行きたくなり、尿が漏れそうになります。
我慢することが難しく、過活動膀胱の患者さんでは必ず起こる症状です。
● 昼間頻尿
昼間の排尿回数が多くなります。(8回以上)
● 夜間頻尿
夜中に排尿のために1回以上トイレに起きます。
● 切迫性尿失禁
トイレに間に合わず、尿を漏らしてしまいます。
過活動膀胱は薬での治療と合わせて「膀胱訓練}や「骨盤底筋訓練」などを行うと
効果的です。
★膀胱訓練★
尿意をもよおしても、できるだけ我慢し、膀胱の容量を広げる訓練です。
①まずは、短時間から始めます。
②徐々に15~60分単位で排尿間隔を延ばし
③最終的には2~3時間の排尿間隔になるように訓練します。
注意=自己判断で行わず、必ず医師の指示に従って訓練してください
★骨盤底筋訓練★
骨盤底筋が緩むと尿道を締める力が弱まり、尿漏れの原因になります。
骨盤底筋訓練は骨盤底筋を鍛え、尿漏れを防ぐトレーニングです。
仰向けになり
身体の力を抜き
肛門・膣・尿道をギュッと締めます。
その後10秒間、骨盤底筋を緩めます。
これらの訓練を1回10分、1日数回毎日続けます。
2~3か月で効果が実感できるようになります。
日常生活で注意するポイント
①寒い場所は避け、身体を冷やさないようにしましょう。
②水分摂取の管理をしましょう。
③外出時はトイレの場所を確認しておきましょう。
④便秘や太り過ぎに気をつけましょう。
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