神奈川県大和市漢方、漢方医、漢方外来、漢方内科、漢方皮膚科、漢方婦人外来、内科、皮膚科、整形外科、小児科、リハビリ科

Okabayashi Clinic

TEL.046-262-4885

〒242-0021神奈川県大和市中央1-1-2第二近藤ビル2F

ブログ
サイト管理人のブログです。

ブログ一覧

温清飲を用いた症例

2年前の秋頃から顔面を中心に湿疹が増悪し、痒みが酷くて眠れない日が現れるようになった。

夜間に掻き破ることが多く、仕事中にイライラすることが増えた。

ストレスを強く感じたりした日は夜間の掻き破りが目立つような気がする様子

帰宅はいつも20時頃で、食事や入浴など色々と済ましてからパソコンや携帯電話を使い

時間を過ごしている。

就寝は深夜1~2時で起床は6時半、起きるのが辛い熟眠感がなく、日中の眠気が強い

このような症状、状態で漢方薬を希望され、温清飲を処方しました。

同時に指導したことが

1、就寝までの時間をリラックスして過ごせるように工夫し、パソコンやスマートフォンは

必要がない限り使わないように努力すること、11時までには就寝できるよう努力すること!

2、仕事中でもこまめに体を動かし、肩や顎の力を抜くように意識する!

3、休日も普段の人同じように早く起床し、天気が良ければ必ず屋外で体を動かす等して

気分転換を図るように!

以後の受診で体の調子が凄く良い、続けて服用したいとの事です。

アトピー性皮膚炎の増悪

27歳女性、幼少よりアトピー性皮膚炎あり、大学に進学してからは一時的に症状は

軽くなった。しかし、就職し社会人になって以降、徐々に顔面や頸部に痒みを伴った湿疹が

現れるようになった。他院へ通院し軟膏と痒み止めの内服を処方されているが

症状は一進一退との事で当院へ受診されました。

漢方薬を試してみたいとのこと、温清飲を処方

次の診察時に症状が改善されてきたと大変喜んでいました。

夜間不眠・動悸

80代女性、夜間に頻繁に起こる動悸と、それに伴う不眠でうつの状態

2010年の6月頃より食欲低下と朝の倦怠感、それに対して心療内科で

安定剤を処方されていた。同年の7月には夜間の動悸が出現し、安定剤を服用しても

眠れないとの事でした。動悸の薬として処方されていた薬を服用しても一切効果がなく

動悸は一度も治まることなく不眠が続き、若干の筋力低下、うつ状態を認めている。

不眠のため体力的に弱っており、声も小さい、風邪をよくひいてしまう。

他院で葛根湯を処方されて動悸が酷くなった事や虚弱体質である事から

加味逍遥散を処方し2か月間様子をみました。

その後の受診で、動悸が治まった。夜間時々起きてしまうが安定剤を飲めば再入眠できる。

表情も明るくなり、風邪もひきにくくなった。現在も同処方を続けています。

頭痛・肩凝り・嘔気・不眠

26歳、女性5年前に就職して以来、頭痛・肩凝り・食欲不振・嘔気・イライラ・不安感

気分の落ち込みなどの症状に悩んで心療内科を受診し薬を処方されたが良くならない

との事で当院に受診されました。

漢方薬を希望され、小建中湯を処方

1か月後の受診で心療内科の薬がなくても眠れるようになった。食後の気持ち悪さは

残っているとの事でしたが、同じ処方を続けた。

3か月後の受診、イライラが治らず、生理前には無性に甘い物が食べたくなるとの事で

心気をさらに補う必要があると思われ、寒麦大総棗湯を小建中湯と一緒に服用

4か月後の受診、食後の気持ち悪さがなくなり、気分がよいとの事で同じ薬を続けた。

5か月後、とても気分よく過ごせる。小建中湯の身体の底上げは終了した。

今回は生理痛があったとの事なので当帰建中湯に変更した。

漢方薬を患者さんに効かせる為には、日常の食べ物の延長線上にある漢方薬といえども

ケースバイケースで適切に投薬を調整する必要があると思います。

風邪・発熱・腹痛

3歳の男児、「子供が39度の熱を出して、お腹が痛いと言ってる」との相談の電話

色白でおとなしい子供で、いつもは食欲はあり便秘がち、便が出る前にお腹が痛いと

訴えることがあり、以前に小建中湯(漢方薬)を投与したことがある。

今回も便秘している、全身状態も悪くないようで、すぐ処置すべき重篤な疾患ではない様子

まず、小建中湯を服用させてお腹を温めて様子をみてもらうよう指導

翌日、腹痛治まり解熱したとのこと、夕方には平熱に戻りすっかり元気になりました。