神奈川県大和市漢方、漢方医、漢方外来、漢方内科、漢方皮膚科、漢方婦人外来、内科、皮膚科、整形外科、小児科、リハビリ科

Okabayashi Clinic

TEL.046-262-4885

〒242-0021神奈川県大和市中央1-1-2第二近藤ビル2F

ニュース

年末年始休診日のお知らせ

2023年 12月31日(日)から

2024年 1月8日(月)まで休診させて頂きます。

皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解の程お願い致します。

尚、1月9日(火)より通常通り診療致します。

インフルエンザとは

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症

ウイルスが体内で増えて熱や喉の痛みなどの症状を引き起こす感染症です。

風邪に比べて症状が重く乳幼児や高齢者では重症化することもあります。

ほとんどの方は1度かかるとその原因となったウイルスに対して抵抗する力が高まります。

そのため季節性インフルエンザに対しては多くの人が免疫を持っています。

新型インフルエンザは前年までは1度も流行したことがないもので

新しいウイルスが原因、もしくは従来のウイルスの遺伝子が突然変異することによって発生

季節性インフルエンザと大きく構造が異なるために、多くの人が免疫を持っていないために

容易に感染が拡大してしまいます。

 

どのような症状=風邪と間違われやすいインフルエンザですが、風邪に比べて高熱が出て

喉の痛みだけでなく関節や筋肉痛を伴います。

風邪と比べて急激に症状が出てきます。

症状が出る部位も局所的ではなく、全身に倦怠感が現れるのも特徴です。

潜伏期間は1~4日(平均2日)で多くの場合は1週間程度で治まりますが

乳幼児や高齢者、基礎疾患を持つ方の中には肺炎を併発したり

基礎疾患の悪化を招く場合があります。

 

インフルエンザと疑われる時は、安易に風邪と判断せずに早めに医療機関へ受診しましょう

発症後48時間以内に抗ウイルス薬の服用・吸引すれば症状が軽減され早く治ることが期待できます。

(対象は1歳以上です)

早めに治療することは自分の身体を守るだけではなく、他の人に移してしまわないという意味でも重要です。

 

★感染経路をきちんと把握しましょう

インフルエンザに感染している人の咳やクシャミ、会話の時に空気中に拡散されたウイルスを鼻腔や気管など

気道に吸入する事で感染します。

感染の多くは、この飛沫感染によると考えられ、ドアノブなどについたウイルスへの接触により

鼻や口などの粘膜や傷口などを通して感染する接触感染も成立します。

 

予防接種について

ワクチンを接種したからといって100%かからないということはありませんが

発症や重症化を防ぐためにも流行前にワクチンを接種することは大切です。

ただしワクチンを接種してから効果が出るまで2週間ほどかかります。

通常の流行期は1~2月ですので、接種時期は12月上旬までが望ましいとされていますが

今年は既に流行も始まってる様子です。効果はおよそ5カ月ほどです。

当院ではインフルエンザワクチン接種を行っています。

数には限りがありますのでご希望の方は早めに接種されることをおすすめします。

 

 

脱水症(2)

脱水症は熱中症のリスクを高めます。

熱中症に潜む脱水症

熱中症とは暑い・蒸し暑い環境で起こる体調不良のことです。

体調不良の症状は脱水症と異常高体温によって起こります。

人間の体は体温が上がり過ぎないように汗による放熱・皮膚からの放熱で

コントロールしています。

汗による放熱→汗が蒸発するときに皮膚から熱を奪い、打ち水のような効果で

          体温を下げています。

皮膚からの放熱→汗をかいていなくても、体で作られた熱は皮膚から外気に逃がします。

          体温が上がると皮膚を流れる血液を増やして、熱を逃がす働きがアップします。

熱中症にならないための注意点

子供・・・体温調整機能が未熟で熱中症になりやすく、大人に比べて身長が低いため

     熱くなった地面からの熱の影響を受けやすい環境で生活しています。

     周りの方が注意を払って見守りましょう

成人・・・屋外作業やスポーツ時の熱中症が多く見られます。暑い場所や暑い時間を

              避けて行動しましょう。

高齢者・・・屋内での熱中症が多く日常生活の中で脱水症に陥りやすくなります。

      エアコンも積極的に利用しましょう。

 

医療機関での診察が必要か迷った時の目安

現場で対処できる→眩暈・立ちくらみ・生あくび・大量の発汗・筋肉の硬直・意識障害がない (Ⅰ度)

            このような症状であれば通常は現場で対応が可能と思えます。

            冷所での安静や体を冷やす、経口的に水とナトリウムの補給をしてください

医療機関へ→1度の症状が改善しない場合

         頭痛・吐き気・倦怠感・虚脱感・集中力判断力の低下 (Ⅱ度)

         意識がハッキリしない(名前、時間がわからない)

         飲み物が飲めない、口からこぼれてしまう

意識障害、痙攣発作などが見られる場合は入院・集中治療が必要となります。

 

熱中症は重症化すると命に係わります。

命を守り後遺症を残さないためにも速やかな対処が大切です。

 

脱水症

脱水症とは、体から水と電解質(塩分)を失うこと

人間の体の半分以上は水分でできています。

この水分は「体液」と呼ばれ体にとって大切な役割を担っています。

体液は主に「水」と「電解質」でできています。

体液は年齢によって割合が異なります。

新生児80% 小児70% 成人60% 高齢者50%

(数値は体重あたりの割合です)

体重の2%以上の体液が失われると脱水症に陥ります。

現れる症状として、微熱、口渇感、体重減少、尿・発汗の減少

 

子供と高齢者は特に注意!

子供が脱水症になりやすい理由

① 成長期は水分を多く必要とし水分の出入りが激しい

② 皮膚や呼吸から失われる水分が大人と比べて多い

③ 汗をかく機能や腎臓の機能が未熟

高齢者が脱水症になりやすい理由

① 体液を溜める筋肉が少ない

② 飲んだり食べたりする量が減っている

③ 喉の渇きや暑さに気が付きにくくなっている

子どもや高齢者は脱水症になりやすいと心得て、日頃から些細な変化を

見逃さないようにしましょう

 

脱水症になると体に様々な変化が現れます。体調不良に加え3つのサインがあったら

脱水症を疑いましょう

① 原因不明の体温上昇

② 急激な体重減少

③ 高齢者で食事以外に水分摂取をしていないことに加え疲労感・倦怠感がある

 

脱水症のチェック方法

① 握手してみる(手が冷たければ疑わしい)

② 舌を見せてもらう(乾いていたら疑わしい)

③ 皮膚をつまんでみる(皮膚がつままれた形から3秒以上戻らなかったら疑わしい)

④ 手親指の爪先を押してみる(赤みが戻るのに3秒以上かかれば疑わしい)

⑤ 脇の下を確認する(乾いていたら疑わしい)

 

脱水症対策には水分補給が欠かせません。

加えてきちんと食事をとるなど規則正しい食生活を心がけましょう

1、体に入ってくる水分・・代謝水・食べ物の水分・飲料水

2、体から出ていく水分・・尿・便・汗・皮膚や呼吸から失われる水分

体に入ってくる水分は、飲料水からとる水分だけではなく

食べ物の水分と食べ物が代謝されることで生まれる水分もあります。

きちんと食事をとることが脱水症対策に繋がります。

 

水分補給方法は年代によって異なります。

乳幼児—自分で判断できないので保護者や管理者が適切に飲ませましょう

小中高生—自由に水分を摂取するよう保護者または指導者が指導し

        制限しないようにしましょう

成人—喉の渇きを感じる前に摂取するようにしましょう

高齢者—こまめに水分補給をしましょう。

      介護が必要な方には介護者が定期的に水分を摂取させるよう心がけましょう

あせも(汗疹)

あせもとは、大量の発汗に伴って、汗の正常な排出が妨げられることで起こる発疹です。

汗を沢山かいた時は、肌に水ぶくれや痒みなどのトラブルを伴うあせもに注意したいもの

あせもは赤ちゃんによく見られる症状ですが、近年では夏の猛暑などによって大人や高齢者に

起こることも珍しくありません

① 原因

夏場など、高温多湿の環境で、大量の汗をかくことが原因で起こります。

汗を排出する管が大量の汗によって詰まり、行き場のない汗が皮膚の中に溜まって

周囲の組織を刺激することで発疹ができます。

暑熱環境や運動でたくさん汗をかいたり、通気性の低い衣服を着ていたり、ギプスを

着けているときなど、汗の量が増え、かつ通気が悪い状態のときによく起こります。

② 対処・予防

衣服や室温を調整し、涼しい環境で過ごしましょう

シャワーをこまめに浴びるなど、皮膚を清潔に保つようにすることも大切です。

通気性や吸湿性がよく、肌あたりの良い木綿などの衣類を選んで着用しましょう

素肌につけるアクセサリー類もあせもを助長することがあるので注意しましょう

汗を大量にかく状態が改善されない場合は、あせもが治らず湿疹化したり

皮膚を掻くことで細菌感染が起こり、とびひ などに進展することがあるため

掻かないようにすることが大切です。

高温多湿の環境では、エアコンをうまく活用するようにして下さい。

吸収性のよい下着や通気性のよい衣類を身に着けて、汗をかいても濡れたままにしない

ようにしましょう。

 

※症状が重い時や、なかなか治らない時には医療機関を受診しましょう!

帯状疱疹

帯状疱疹の原因

子供の頃にかかる病気の1つが水ぼうそう(水痘)、これはウイルス性の病気で

一度発症して治ってしまうと一生感染しません。

ところが、その時のウイルスは死んでなく長い間、体の中の神経節に潜り込んでいたのです。

このウイルスが、病気などで抵抗力が弱くなった時や疲れた時、あるいは加齢により再び活動を

始めることがあります。

これが皮膚の病気「帯状疱疹」です。

帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気

体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。

症状の多くは上半身に現れ、顔面、特に目の周りにも現れることがあります。

通常、皮膚症状に先行して痛みが生じます。その後、皮膚症状が現れるとピリピリ刺すような痛みとなり

夜も眠れないほど激しい場合があります。

多くの場合、皮膚症状が治まると痛みも消えますが、神経の損傷によってその後も痛みが続くことがあり

これは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれ、最も頻度の高い合併症です。

帯状疱疹は頭部から顔面に症状が現れることもあり、目の症状として角膜炎や結膜炎、ぶどう膜炎などの

合併症を引き起こすこともあります。

重症化すると視力低下や失明に至ることもあります。

その他の合併症として顔面神経麻痺や耳鳴り、難聴、めまいなども生じます。

 

治療としては、できるだけ初期に治療を始めた方が早く治ります。

原因療法として抗ウイルス剤

対処療法として消炎鎮痛剤が処方されます。

抗ウイルス剤はウイルスの増殖を阻止して治癒を早めます。

神経がまだ破壊されていない初期の段階で使用すれば帯状疱疹後神経痛の予防が出来ます。

 

予防として

体の抵抗力が落ちた時が要注意

加齢、病気、疲労、ストレスなどで体の抵抗力が落ち、ウイルスが活動し始めることで起こります。

完全に帯状疱疹を予防する方法はありませんが、日頃から栄養と睡眠を充分にとり

適度に運動を行うなど、心身の健康に気を配り体力を低下させないことが最も大切です。

8月夏季休診日

8月9日(水)から 8月16日(水)夏季休診日とさせて頂きます。

ご迷惑をおかけしますが宜しくお願い致します。

 

8月9日(水) 休診日

  10日(木) 休診

  11日(金) 祝日

  12日(土) 休診

      13日(日) 休診日

  14日(月) 休診

  15日(火) 休診

  16日(水) 休診日

 

 8月17日(木) より通常通りの診療となります。

休み中にお手持ちのお薬がなくなってしまわないように充分ご注意お願い致します。

 

                                         院長 岡林 潤

片頭痛(偏頭痛)

片頭痛とは、頭の片側または両側が痛んで生活に支障が出る頭痛で、吐き気や嘔吐が生じたり

光や音、においに敏感な状態を伴ったりすることもあります。

ズキンズキンとした痛みがあり、動くと悪化するため、仕事や家事などにも支障をきたす片頭痛

辛い症状に悩まされている人も多いのではないでしょうか。

=片頭痛の症状=

片頭痛かどうか判断する症状として以下の3つがあげられます。

① 生活に支障が出るほど痛みが重い

片頭痛の場合「動けない・休みたい」と感じるほど重い頭痛が生じ、仕事や家事などに

支障が出ます。体を動かすと痛みが悪化します。

椅子に座った状態で体を前に倒し、頭を左右に振った時に痛みが悪化するようであれば

片頭痛の可能性が高いと考えられます。

② 吐き気や嘔吐を伴う

片頭痛が生じると、消化器の動きにも影響が出るため、吐き気がしたり嘔吐してしまったりする

ことがあります、下痢をすることもあります。

③ 光や音、においに敏感になる

普段であれば気にならない光や音、においに対して敏感になることがあります。

 

このほか、片頭痛には以下のような症状が見られることがあります。

● 脈打つような活動性の痛み

● 視界がキラキラ光る「閃輝暗点(せんきあんてん)」

 これは頭痛が始まる前に出現し、50~60分持続して徐々に消え、その後すぐに頭痛が

 始まるとされます。

● 1回の発作が4~72時間継続する

 

片頭痛の頻度は人によって異なります。環境や生活習慣、鎮痛剤の飲み過ぎなどから

頭痛の頻度が徐々に増えて慢性片頭痛になってしまうことがあります。

この状態になると治療は大変困難になってしまいますので、その前の段階で適切な治療を

受けることをお勧めします。

 

片頭痛がなぜ起こるのか、メカニズムは完全に解明されていませんが

複数の誘因が引き金となって三叉神経が刺激され、痛みを引き起こす物質が分泌されることで

炎症や血管の拡張が生じて頭痛が起こるとされています。

片頭痛の改善には生活習慣の改善も大切です。

日常生活で出来る片頭痛の対処法

● 規則正しい生活を心がける

● 自分にとっての適正な睡眠時間を探す

● ストレスを上手に発散する

● 痛みがない時は適度な運動をする

● 片頭痛の誘因を出来るだけ避ける (不快に感じる程の光・アルコールなど)

● 片頭痛の発作が始まったら、頭を冷やし、静かな暗い部屋で刺激を避けながら休む

 

片頭痛を繰り返していると「頭が痛いのが当たり前・頭痛で寝込むのは当たり前」と

感じている人もいるかもしれません。片頭痛の症状は外からは見えないため

周囲の人に苦しみを理解されない辛さもあるのではないでしょうか?

片頭痛を我慢することはありません。

あなたが必要とする適切な治療を受けることが大切です。

 

 

慢性腎臓病(CKD)

慢性腎臓病(CKD)とは慢性に経過する全ての腎臓病を指します。

新たな国民病とも言われています。

慢性腎臓病はメタリックシンドロームとの関連が深く、誰でもかかる可能性があります。

腎臓は体を正常な状態に保つ重要な役割を担っているため、慢性腎臓病によって

腎臓の機能が低下し続けることで、さまざまなリスクが発生します。

腎臓は体を正常な状態に保つ働きをもつ、大切な臓器です。

そら豆のような形をした握りこぶしくらいの大きさの臓器で

腰のあたりに左右対称に2個あります。

腎臓の働き

1.老廃物を体から排出する

2.血圧を調整する

3.血液を作る司令官

4.体液量・イオンバランスを調整する

5.強い骨を作る

 

慢性腎臓病の初期には殆ど自覚症状はありません。

それが怖いところです。

進行すると夜間尿、むくみ、貧血、倦怠感、息切れなどの症状が現れてきます。

これらの症状が自覚されるときは、すでに慢性腎臓病がかなり進行している場合が

多いと言われます。

メタボリックシンドローム(生活習慣病)は慢性腎臓病の危険因子です。

メタボリックシンドロームの人は慢性腎臓病にもなりやすいと言われています。

メタボリックシンドロームを防ぐ事は慢性腎臓病を防ぐ事にも繋がります。

 

腎臓の機能はいったん低下すると元に戻りにくい事が知られています。

腎臓病を悪化させないために生活習慣の見直し

毎日の食事・バランス

定期的な検査を受けましょう!

 

ご自身の腎臓は大丈夫かチェックしてみて下さい。

1.健康診断の尿検査の項目で異常を指摘された事がある

2.尿の色が変だと感じた事がある

3.尿が泡立っていると感じる

4.夜間に何度もトイレに行く

5.顔色が悪いと言われる事がある

6.疲れやすい、疲れが抜けない、息切れがする

7.靴や指輪がきつくなった。むくみを感じる

このような事を感じる方は、かかりつけ医に相談しましょう!

かかりつけ医のない方は医療機関へ受診し相談して下さい。

 

 

花粉症とは

花粉症とは、いったいどんな病気なのでしょうか

スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、クシャミ、鼻水などのアレルギー症状を

起こす病気です。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。

アレルギー性鼻炎は原因物質(アレルゲン)の種類によって2つに分類されます。

 

1、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状があります。

* 主なアレルゲン

スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサ・シラカンバなど

* 症状

クシャミ・鼻水・鼻詰まりだけでなく目の症状(痒み、涙、充血など)を伴う場合が多く

その他に喉の痒み、皮膚の痒み、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。

 

2、通年性アレルギー性鼻炎

アレルゲンが一年中あるので症状も一年中あります。

* 主なアレルゲン

ダニ・ハウスダスト・ゴキブリなどの昆虫・ペットの毛など

* 症状

喘息、アトピー性皮膚炎などを合併することがあります。

 

花粉カレンダー

代表的な花粉とその飛散時期

だいたいの情報を知っておくと予防や症状の緩和に役立ちます。

日本は南北に細長い地形のために地域差があり、花粉症の原因植物の特徴や飛散時期も

異なります。

例えばスギは北海道や沖縄にはほとんど存在しないため、スギ花粉はありません

一方で北海道にはシラカンバ花粉症が多いなど地域による特徴があります。

 

きちんと花粉症と向き合うためにも

花粉症の基礎知識を知っておきましょう。